会則
Global Kyokushin Budokai(GKB)の会則:使命と四つの柱、会員とパートナー会員、支部長(Shibucho)制度、審査、大会、財務。
Global Kyokushin Budokaiの会則(2026年10月18日施行)。本文はGKBのハンガリー語原文の日本語訳です。両者に相違がある場合は、ハンガリー語の原文が適用されます。
前文
Global Kyokushin Budokai(以下「GKB」といいます)は、大山倍達総裁の極真武道の遺産を守り、伝え、さらに発展させること、そして伝統的な武道の価値を現代の科学的知見と指導法に結びつける国際的な専門共同体および知識センターを運営することを目的として活動します。
GKBは極真を、独立した競技スポーツや技術の体系としてだけでなく、身体・心・精神をともに育てる武道の道としてとらえます。
GKBの活動の基礎は、相互の敬意、専門的な誠実さ、絶え間ない成長、愛を中心に置くこと、協力、開かれた姿勢、そして武道の精神です。
GKBは、国籍、民族、宗教、政治、性別、年齢その他の不当な理由によるあらゆる差別と偏見を拒否します。GKBの目的は、他の武道団体との競争や対立ではなく、知識を守り、発展させ、伝えること、そして国際的なスポーツの友好、寛容、平和的な協力を強めることです。
GKBの会員は、他者から学ぶことに開かれており、相互の敬意と専門的な成長という原則を受け入れるすべての人と、自らの知識を分かち合う用意があります。
BACK TO THE ROOTS ― 原点への回帰
GKBは極真を、完全な武道の体系としてとらえます。その専門体系を形づくる四つの柱は、Karate(空手)、Newaza(寝技)、Kyusho(急所)、Goshin(護身)です。これらをともに用いることにより、GKBは極真本来の武道としての価値を守りながら、21世紀においても次の世代にとって価値を持ち続ける、発展可能な現代的体系を運営することを目指します。
I. 組織と運営法人
1. Global Kyokushin Budokai(GKB)は、国際的な専門共同体であり、競技スポーツの要素を維持する組織ネットワークであり、そして知識センターです。
2. GKBの運営、ならびにその経済的・事務的業務のハンガリーにおける法的基盤は、Global Kyokushin Budokai Korlátolt Felelősségű Társaság(GKB Kft.、ハンガリーの有限責任会社)が提供します。
3. GKBの専門組織とGKB Kft.とは、概念上同一ではありません。GKBは国際的な専門共同体とその体系を指し、GKB Kft.はその運営を支える法人を指します。
4. GKBの創設者および会長:範士 アダーミ・イシュトヴァーン博士、九段 ― 会長(Kaicho)。
5. 運営法人の情報:
- 名称:Global Kyokushin Budokai Korlátolt Felelősségű Társaság
- 所在地:1027 Budapest, Bem József u. 9. fszt. 10., ハンガリー
- 会社登記番号:01-09-397709
- 税務番号:27783571-2-41
- EU付加価値税(VAT)番号:HU27783571
- 公式ウェブサイト:globalkyokushin.com
6. 銀行口座情報、個人の連絡先、その他の変わり得る事務情報は、その時点で有効な公式の記録、契約書および財務書類に記載されます。
II. GKBの使命と目的
1. GKBの根本的な使命は、大山倍達総裁の極真武道の遺産を守り、伝え、さらに発展させることです。
2. GKBの目的は、極真の知恵によって社会の価値に貢献し、Global Kyokushin Budokaiの完全な武道の体系によって、人々の身体・心・精神の成長を支えることです。
3. GKBは、伝統的な武道の知識を、現代の科学・教育学・スポーツ・組織開発の知見と結びつけます。
4. GKBは、特に次のことを行います。
- Global Kyokushin Budokaiの完全な武道の体系を指導し、発展させます。
- 独自の専門・指導・審査・段級の制度を運営します。
- 道場、指導者、師、運営者の絶え間ない成長を支援します。
- 国内および国際的な講習、セミナー、合宿、フォーラム、大会を開催することができます。
- 極真と武道に関わる知識を収集し、体系化し、研究し、伝えます。
- 国際的な専門的協力と知識の交流を促進します。
- 極真の長期的で持続可能な発展と、次の世代の指導者・師・運営者の育成を支援します。
III. 専門的な原則
1. GKBの専門的な原則は、「Back to the roots ― 原点への回帰」という考えです。
2. GKBは、極真本来の武道としての目的を、現代の要請に合わせて絶えず発展する指導体系の中で受け継いでいくことを目指します。
3. GKBの専門体系の四つの主な柱:
- Karate ― 立ち技の戦い、技術の基礎、型と組手の体系。
- Newaza ― 寝技と、それに関連する制圧技術。
- Kyusho ― 人体の弱い部位と敏感な部位の知識と、その応用の理解。
- Goshin ― 護身と、現実の衝突の場面に対処するための体系。
4. GKBの専門的な考え方は、身体・心・精神の一体性に基づいています。武道の精神、禅に結びつく自己理解と注意力の伝統、そして修行者の成長に役立つあらゆる身体的・精神的な方法を大切にします。
5. より高い段級、称号または指導的立場は、技術だけを意味するものではなく、指導の経験、共同体づくりの働き、人としての模範、責任を引き受けること、そして武道のより深い理解をも前提とします。
IV. 国際的な知識センターとしてのGKB
1. GKBは国際的な知識センターとして、極真、武道、および関連する武道の分野に属する専門知識を収集し、体系化し、発展させ、利用できるようにします。
2. GKBのナレッジベースには、特に、書籍と電子書籍、専門的な研究、指導映像、技術的・方法論的な資料、歴史的文書、セミナー、講習、そしてデジタル教材を含めることができます。
3. ナレッジベースは、絶えず発展する国際的な専門体系です。その目的は、既存の知識を守ることだけでなく、それを体系化し、検証し、さらに発展させ、次の世代へ伝えることです。
4. GKBは知識を受け入れ、また伝えます。他の師、研究者、指導者、団体の活動が、専門的かつ倫理的にGKBの原則と両立するものである限り、それらと協力することができます。
V. 会員資格と参加の形態
1. GKB正会員
1.1. 世界のどの国のクラブ、協会、連盟、その他武道の活動を行う団体も、本会則の原則を受け入れ、その専門的な活動、運営および目的がGKBの価値観と両立する場合には、GKBの正会員となることができます。
1.2. 正会員となるための条件は、適切な専門的背景、クラブまたは団体の運営能力、GKBの精神の受容、そしてその時点で有効な会員条件を満たすことです。
1.3. 自然人は、単独でGKBの正会員となることはできません。GKBに属する個人は、GKB正会員であるクラブまたは団体を通じてGKBにつながります。
1.4. 正会員資格とは、クラブまたは団体がGlobal Kyokushin Budokaiに、組織として、また専門的に実際に加盟することを意味します。
1.5. 会員資格の有効性と更新、および会費に関する詳細な条件は、その時点で有効な会員規程および財務規程が定めます。
2. パートナー会員
2.1. GKBは、組織として合流したりGKB正会員となったりすることは望まないものの、専門的・スポーツ技術的な協力と知識の共有に参加を希望する団体に対して、パートナーとしての協力の機会を設けます。
従属なき協力 ― 自ららしさを失わない知識の共有。
2.2. パートナーは、自らの名称、エンブレム、組織構造、専門および審査の制度、段級、称号、会員、そして他の国内外の団体との既存の関係を維持することができます。
2.3. パートナー会員資格は、合流、排他性、または組織上の従属を意味するものではありません。
2.4. パートナー会員資格の詳細な条件は、別に定めるパートナー会員規程によります。
3. ナレッジベースの利用
3.1. GKBの専門知識の一定の部分は、GKBと正会員もパートナー会員の関係も結ぶことを望まない個人や団体にも、利用できるようにすることができます。
3.2. ナレッジベースの利用それ自体は、GKBの会員資格、組織上の従属、審査を行う権限、またはGKBを代表する権限を生じさせるものではありません。
VI. 正会員の権利と義務
1. 正会員団体とそれに属する個人は、その時点で有効な専門的・組織的条件に従い、GKBの講習、セミナー、合宿、審査、大会、その他の公式行事に参加することができます。
2. 正会員団体に属する個人は、GKBの専門的・教育的な資料、特に書籍、電子書籍、専門映像、動画シリーズ、講習、その他ナレッジベースの有料コンテンツを、優遇条件で利用することができます。
3. 会員団体は、GKBの原則と専門的要件を尊重し、自らの運営によって組織の名誉を守り、その運営者と指導者の絶え間ない専門的成長を促さなければなりません。
4. GKBの正会員は、自らとその門下生の成長のために、他のクラブ、師、団体と自由に専門的な交流を持つことができます。GKBへの忠誠は、専門的な閉鎖性や、他の団体との協力の禁止を意味するものではありません。
5. GKBは、会員資格とそれに伴う権利を、その時点で有効な登録制度に記録します。会員資格の証明として、証書または電子証明書を発行することもできます。
VII. 組織と指導の体制
1. GKB会長(Kaicho)は、GKBの専門的・戦略的な指揮、国際的な代表、そして組織の原則と長期的な発展の保持に責任を負います。
2. GKB会長は、組織の専門的・国際的な活動を支えるために、国際委員会、専門委員会、諸問機関、その他の作業部会を設けることができます。
3. 国際委員会の委員は、会長が任命します。委員がGKBの精神を著しく減じた場合、その活動を妨げた場合、その行動によってGKBの名誉を著しく損なった場合、またはその任務を継続的に果たせないか不適格である場合には、その任を解くことができます。
支部長(Shibucho/Branch Chief)制度
4. 大山倍達総裁が作り上げた支部長(Shibucho、すなわちBranch Chief)制度は、GKBの専門的・組織的な発展において重要な役割を果たします。
5. 支部長に任命され得るのは、三段以上の空手指導者で、適切な専門的・指導的経験を持ち、自らの有段者の門下生によって少なくとも三つの他のクラブの運営を確保し、かつ自らが率いる支部(Shibu)の会員数の合計が150名を超える者です。
6. 支部長は、自らの活動地域および所属するクラブの範囲内で、GKBの専門規則に従い、独自に級の審査を行う権限を持つことができます。
7. 支部長の任命、その権限の正確な範囲、および任の維持は、会長の権限に属します。任は定期的に見直すことができます。
8. 支部長は、自らの専門的・指導的な成長、およびその支部の質と量の両面における発展を、絶えず促さなければなりません。
VIII. 専門・審査・段級の制度
1. GKBは、独自の専門・指導・審査・段級の制度を持ちます。
2. この制度は、段階的な進歩の原則、専門的な誠実さ、そして修行者の絶え間ない成長に基づいています。
3. GKBとその会員団体は、学習と審査に必要な専門的条件と環境を整え、またはその整備を支援します。
4. 級と段の審査の詳細な基準、審査の権限、段級の前提条件、および手続きは、別に定める専門規程によります。
5. より高い段級や称号を授与する際には、技術に加えて、指導の経験、共同体のための働き、人としての模範、組織を育てる活動、そして武道のより深い理解を考慮することができます。
IX. 大会制度と専門行事
1. GKBは、参加者に適切な稽古と成長の機会を提供することを目的として、独自の試合規則と大会制度を運営することができます。
2. GKBの加盟国と会員団体は、国内および国際的な大会、セミナー、合宿、その他の専門行事を開催することができます。
3. GKBは、安全と専門的な条件を守りながら、その行事を他の団体や流派の十分に準備のできた修行者にも開かれたものとするよう努めます。
4. GKBの会員は、それが自らとその団体の専門的な成長、そしてスポーツの友好に役立つ限り、他の団体の公開行事や大会に参加することができます。
X. 国際協力
1. GKBは、相互の敬意、専門的な成長、知識の共有という原則を受け入れる、すべての極真およびその他の武道の団体、クラブ、師、専門家との協力に開かれています。
2. GKBの目的は、他の団体を弱めることやその会員を引き抜くことではなく、それぞれの組織の独自性を保ちながら、共に専門的な成長を実現できる協力の場をつくることです。
3. GKBの協力は、合同の講習、大会、研究、出版物、デジタルの知識資料、専門フォーラム、その他のプロジェクトに及ぶことができます。
XI. 名称、エンブレム、専門的な独自性
1. Global Kyokushin Budokaiは、独自の名称とエンブレム(GKB観空)を持ちます。
2. 正会員団体は、その時点で有効なブランドおよび使用の規則に従い、印刷物やデジタル媒体、そしてスポーツ用具にGKBの名称とエンブレムを使用することができます。
3. 「極真」の漢字を用いることは、極真の伝統に従い、自然なことです。
4. 他の武道の流派の代表者は、パートナーとしての協力においても、自らの名称、エンブレム、専門的な独自性を保持します。
5. GKBの名称、エンブレム、および表示の使用は、会員資格、代表権、または専門的な権限について誤解を招くものであってはなりません。
XII. 会員資格の停止と喪失
1. 正会員団体の会員資格は、次の場合に喪失することがあります。
- 退会した場合
- 会員条件を継続的に満たさない場合
- その都度生じる会員としての義務を継続的に怠った場合
- 重大な専門的、倫理的、または組織的な違反があった場合の除名
- GKBの名誉を著しく傷つける行為があった場合
2. 会員条件または財務上の義務が果たされない場合、適切な通知の後に会員資格を停止することができます。不備が解消された後は、その時点で有効な規則に従って会員資格を回復することができます。
3. 除名は、専門的または個人的な意見の相違に対する報復として用いてはなりません。
4. 会員資格を喪失させる前には、当該団体に自らの立場を説明する機会を与えなければなりません。ただし、直ちに措置を要する特別な事情がある場合は、この限りではありません。
5. 詳細な手続きの規則は、別に定める倫理規程、会員規程、または運営規程により定めることができます。
XIII. 財務の原則
1. GKBとその会員団体は、その経済活動において、透明性、持続可能性、責任ある運営の原則に従います。
2. 正会員団体は、自らの会費と自らの運営による収入を、それぞれに適用される現地の法令に従い、独立して管理します。
3. GKBは、専門知識、教材、行事、サービスを、無償でも有償でも提供することができます。
4. GKBは、他の専門家、師、団体が生み出した価値ある専門知識とサービスに対して、対価を支払うことができます。
5. 会費、審査料、講習料、ナレッジベースの利用、割引、その他の財務上の条件の詳細は、その時点で有効な財務規程、料金表、または契約が定めます。
6. 本会則の有効性は、別の財務付属書類の添付に左右されません。
XIV. 規程と意思決定
1. 本会則は、GKBの組織と運営に関する統一的な基本文書です。
2. 専門、審査、大会、財務、会員、パートナー、倫理、データ保護、ブランド、その他の詳細な規則は、別の規程で定めることができます。
3. 別の規程は、本会則の原則に反してはなりません。
4. GKBの指導部は、運営に必要な詳細規則を制定し、見直し、改正する権限を有します。
5. 会員の権利または義務に実質的な影響を及ぼす変更については、関係する会員団体に適切な方法で知らせなければなりません。
XV. 会則の改正と施行
1. 本会則の改正は、GKB会長(Kaicho)の権限に属します。会長は、必要に応じてGKBの指導部および専門機関の意見を考慮します。
2. 改正は、その時点で有効な規則を一つの文書から知ることができるよう、統合した形で公表しなければなりません。
3. GKBの公式ウェブサイトに公表された、その時点で有効な統合版の会則を、組織の運営に関する公式の公開版とみなします。
4. 本会則は、承認の日に施行されます。
ブダペスト、2026年10月18日
範士 アダーミ・イシュトヴァーン博士
九段 ― 会長
Global Kyokushin Budokai
